2024年は今までよりももっと速く、多く、効率よいを求めるタイパ社会になる

2024年は、1月13日の台湾総統選挙を始めに7月26日から8月11日まで開催予定のパリ夏季オリンピック、11月5日にはアメリカ大統領選挙、上・下院選挙や中国経済落ち込み、終わらないウクライナ戦争、イ・パ戦争などにより、いつもよりも変動要素が多く予測が難しい1年になると思われる。大概の経済媒体も今年よりは経済的に良くなると言いながら不確実な予測をしているのが事実だ。

2024年の一つのトレンドとしては時間を非常に重要視する現象に注目したい。費用対効果を表すコストパフォーマンス(コスパ)の概念に加え、時間当たりの生産性を重視する「タイムパフォーマンス」(タイパ)が注目されることになるだろう。

今年の新語2022の大賞に選出されたタイパはデジタルネイティブと呼ばれているZ世代間だけの流行ではない。
消費者個人が自分に与えられた時間を非常に細かく分けて、効率よく利用する傾向が目立つ。
このような変化の理由として色々あるが、一番は経済のパラダイムの変化にある。以前はある商品を購入して所有する消費が主だったが、最近は時間を作ってどこか行ったり、コンテンツを見たりする経験重視の消費が増えている。すなわち所有消費から経験消費に消費のパラダイムが変わった。何かを経験するためには必ず時間をかけないといけない。だから今は時間を非常に重要視することになった。
今までは費用対効果のコスパが重要視されていきたが、これから時間対効果のタイパがもっと重要視されているということだ。多くの人は自分が価値を感じることや、優先したいことに対して時間を使いたいと考えているということだ。

このように時間の重要性が強調されて次のようなビジネスが継続的に注目を集めると思う。
一度に複数の仕事をこなすマルチタスキングが主流になっているから、冷食宅配や完全栄養食などのタイパ飯、オーディオブックや自立走行車は継続的に大きな注目を集めている。速いスピードに対応するためのスケジュール調整や予約をアシストするアプリなども多く使われている。また映画やドラマを「ネタバレ」も含めて速くリビューしてくれるコンテンツのチャンネルや様々な代理体験ができるコンテンツのチャンネルも非常に注目されている。また、時短グッズや家事代行サービスビジネスも継続的に関心が高まっている。

各企業は消費者のサービス利用待機時間を減らし、待っている時間を退屈にしないために刺激と癒しの機能を強化して対応している傾向になっている。
また、消費者のニーズが発生する短い瞬間をキャッチして、少しでも長く消費者を止められるための企業の努力が重要視されている。

このようなタイパ社会では注意しなければならないことがある。

人が時間を細かく分けてマルチタスキングをしていると深く考える思考能力と集中力が低下されると言われている。忙しく生活していて、自分を見直して考えなおす時間を失くして余裕のない社会は様々な犯罪にも露出されやすい。

我々はこのような社会を常に注意深く見守らなければいけいない。

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